活動日記BLOG
法人設立総会②
理事、古林拓也さんのフェイスブックへの投稿です。
【特定非営利活動法人村上ohanaネット始動🌸】
本日2020年3月28日吉日、特定非営利活動法人村上ohanaネットの設立総会が開催されました。
選出議長加藤 英人さんの議事進行のもと、役員の選出、設立趣旨書、定款、初年度の事業計画など8件の議案が満場一致で承認されました。
本日付で理事を拝命致しました。また、渡辺 展生 (Nobuo Watanabe)さんとともに、議事録署名人を務めさせて頂きました。
本団体は、前身となる任意団体村上ohanaネットが法人成りをして特定非営利活動法人となるものです。
発起人である渡辺 ひろみさんの作られた設立趣旨書を以下に転載致します。思いのこもった設立趣旨だと感じています。内容は以下の四部構成です。
<要旨>
[1] 現在社会においてコミュニケーション力の低下によって、子育ての負担はますます高まっている
[2] 一人で孤軍奮闘する保護者の姿があり、子育て支援の重要性は不変である
[3] 多様な子育ての姿を相互に見せ合うことに意義がある
[4] 当団体は子育てを軸とした地域づくりへコミットしてゆく
子供への支援だけにフォーカスするのではなく、子供を育てる親を含めた全体の子育て基盤を作ってゆくことを地域で目指し、その先に地域づくりがあるのだということ。
そして、最後のお茶会で強く感じたのですが、これは母親(女性)のエンパワメントなのだということ。
東京都内での子育ての原体験から、このような渡辺さんご夫妻の思いに深く共感をし、本団体に参画させて頂くことに致しました。
振り返ってみると、仕事や学業に精一杯で家族に負荷をかけてきたことも多くありました。決して良い父親になれているとは言えませんが、思いに深く共感をし、地域の子育ての基盤づくりのさらなる発展のため、微力ながら関わらせて頂きます。
以下の設立趣旨書の趣旨を引用いたします。
<設立趣旨書>(抜粋引用)
1. 趣旨
少子高齢化、核家族化が進み、情報化の弊害として起こる実生活におけるコミュニケーションの必要性の減少や、コミュニケーションスキルの低下が指摘される現代において、子育てに向き合うこととなった保護者、家族が抱える課題や負担感は増え、どの地域においても子育て支援の必要性は高まるばかりである。妊娠期、またはそれ以前からの子育てを知る機会とサポート、その後の切れ目のない子育て支援が求められる。
社会情勢や地域や家庭の状況が目に見えて変化する中でも、子どもを育てる大変さや、必要とされる支援はいつの世も変わらない。特に成長の過程で小さな子どもと接する経験の少ない現代の親にとって、自身が子どもを持つまで、子育てを具体的に想像することは難しい。そうした現代の親にとって、子どもを得て初めて、子供の成長の喜びや子の愛しさを実感するものだが、同時に、子どもを育てる過酷さは想像を大きく超えたものとなる場合がある。自身が感じる子育ての不安や疑問を抱えたまま、誰に助けを求めることもなく、夫婦で、または一人だけで孤軍奮闘する保護者は多い。この情報化の時代において、希薄な人間関係の中で情報だけが降り注ぎ、多様であるはずの子どもの姿も、子育ての形も受け入れづらくなっている。
そうした背景を受け、当団体ではこれまで子育て支援事業を通じて、地域で子育てする保護者と家族を切れ目なくサポートしてきた。子供の成長によって、その発達段階で保護者は様々な不安や悩みを抱えるが、支援によって親自身を楽にし、子どもに余裕をもって向き合えるようにすることで、そこから子ども、家庭、地域に元気をつなげていくことを目指してきた。具体的には、妊娠期や子どもの乳幼児期から親子が積極的に交流し、互いの子どもの姿や、互いの子育ての様子を実際に目にする機会、情報を耳にする機会、自身の疑問や不安を直接他の保護者や相談員に相談する機会を作り、子どもの多様性、子育ての多様な有り様に気づき、助けてくれる人の存在を感じながら安心感をもって子供と向き合えるようにしてきた。また活動の中で、支えあうことで生まれる安心感やつながりを感じてもらえるように工夫してきた。支援する人、される人といった垣根をあいまいにし、「助けたり、助けられたり」の参画型の活動運営と、保護者自身が活動に参画することで、自身の子育て環境をよりよく変化させられる経験を持つことを大切にしてきた。
今後NPO法人になることで、これまでの活動を継続し、さらに充実したものにすると同時に、子どもを持つ保護者同士、また地域を含めた子どもを取り巻くすべての大人とつながりを持ち、活動への参加の機会を増やすことで、地域全体で子育てを支えようという意識を、より強く広げたいと考えている。当地域には、「地域の子を地域で支え育てる」郷育という素晴らしい考え方、精神がある。一昔前までは共働き家庭の近所の子どもを一日預かって子守りをし、夕方には風呂に入れて帰すような子育て支援を、住民は日常のこととして行っていた地域である。もともと子育て支援の底力を持つ当地域の地域力と意識を、現代のニーズに合わせた参画型の事業として掘り起こし、子育て支援を軸とした「安心して生み、育て、共に支えあって生きていける」地域づくりを行うことに当団体は寄与したいと考えている。
以上